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思考の補助線 [思考]

「整合しなければならぬ」これが著者の情熱だそうである。理系も文系も男も女も、生も死も、物質も精神も、美も醜も皆引き受けて、生きることの不思議受難しつくしたいのだそうである。

人間の生命活動や、意識(感情)などが、どのようにおこるのかは、物質レベルで解明されつつあるが、それがおこるとなぜ生命が誕生するのか、意識がうまれるのかの説明は仮説でさえも存在していない。
物質レベルでは、脳がどのようなしくみで働くのか、どのホルモンがどんな感情とむすびついているのかなどは解明されつつある。

これまでのような、理系・文系といった分野ごとに分かれた思考のアプローチでは、その秘密に迫れないのではないか。思考の補助線、つまり他の分野の思考をもちいることで、答えにちかづけるのではないか?

人間は自然言語で思考するが、言語は「あいまい」なものである。一方私達の脳は精密な自然法則のプロセスではたらいている。とても不思議なことではないか?

「学習」には2種類あって、一つは間違うと教師がおしえてくれる「教師有」、そしてもうひとつは「教師なし」
「教師なし」の場合、脳はほめられたりして気分がよくなったときその行動を強化する、「強化学習」をする。
脳内報酬物質がもっともたくさんでるのは「他人からの承認」である。
現代は欲望のレベルが低下した世界。お金儲けの快楽などでは人間は本当の幸福をかんじることはできないのでは?

ひとりの人間が知の全体をみわたす、世界全体をひきうけるにはどうしたらいいのか?感動がその鍵か?

いままでの物理法則のように、一つの数式にすべてが収束してあらわされる世界が最後にあらわれるとおもうのは間違いかもしれない。そうおもいこんでいると、解答から遠ざかってしまうのではないか?


思考の補助線 (ちくま新書 707)

思考の補助線 (ちくま新書 707)

  • 作者: 茂木 健一郎
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: 新書



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